2012年08月25日
南アルプスに行く!№5(最終日)
山小屋から15分登ると馬の背という稜線にでるのだが、そこで太陽がのぼるのをみようと駆け上がった。
残念!ガスでみえなかった。
朝食をいただき、きょうは山を下りるぞと靴を履こうとしたら靴がない・・
さっき履いていた靴がきえた・・・
誰かが履き間違えたのだ。
しょうがない、残されたワンサイズ小さい誰かの靴を履いた。(夕方になるときつくて困った)
残っていたのはずいぶん歩いたろうと思われるネンキのはいった靴だ。
どんな山を登ったのかな~?
山小屋の人が靴の間違いに気づいたら連絡があるはずだからと私の電話番号をひかえてくれた。
今も携帯電話がなると「もしかしたら・・・・」と思ったりする。
しかし、自分の靴だとわかるようにしっかりと目印をしなかった私がうかつだった!反省!
雪渓を転ばぬよう慎重に歩く。
雪渓がみられるとは思っていなかった。
嬉しくて何度も立ち止まって雪渓を感じていた。
あの日から1ヵ月あまりたつ、
今頃は、もう雪はとけているだろうな~
森に太陽の光が射している。
ガスが切れてきたのだ。
仙丈ケ岳をみてみたい。
甲斐駒ケ岳からもガスでみえなかった。
仙丈ケ岳の頂上に登ったが山全体はガスでみえなかった。
そうだ!栗沢山に登ろう!
そう思うやいなや原生林を一気に駆け下りた。
テント場に着くと、
余分な荷物はテントの中に放り込み、登山口に立った。
左側の道は甲斐駒ケ岳へ、右側が栗沢山への道だ。
昼過ぎのバスに乗るためには、テントを片づける時間もいれて11時にはテント場に戻りたい。
1時間ほど登れるところまで登って下りることにした。
ギンリョウソウだはず。
森に入ってすぐに会えた。
ガイドブックによるとこの森はシラソビの原生林だそうだ。
すーっと伸びた樹が本当に美しい!
登りながら振り返って写す。
いい森だ!
仙丈ケ岳にはたくさんの人が登っていたが、ここ栗沢山(2714m)へは一組の家族に出会っただけ。
静か・・
森の気配を感じる・・風も感じる・・
・う・れ・し・い・・!!
1時間ほど登ったところで、遠くにハッとするような美しい山がみえた!
あっ!見たいみたいと想っていた仙丈ケ岳だ!!
・・・と思ったが・・
仙丈ケ岳が見えたと喜んで、下りたのだが、
帰って調べたら「北岳」のようだ・・
それにしても、山が見えた時は嬉しかったな~
山は美しく輝いていた。
今思い出してもニンマリしてしまう。
名残惜しくテントを片づけた。
使いかけのカセットガスは隣のテントの人にもらってもらった。
カセットガスは飛行機にのせられないのだ。
その人はテントをかついで仕事が休みのたびいろんな山に登っているそうだ。
天気がよくないときは登山口で帰ることもあるという。
当日の天気をみて山に登れるっていいな~
私の場合、2か月前、安い飛行機チケットを買うので、台風がこないよう祈る。
そして、できれば
晴れてくれますようにと祈る。
昼過ぎ、広河原行きのバス停に定刻より早めに行くと、臨時便が出ると言うのでそれに乗った。
バスから山々が見える。
その山の谷間に水の流れているのをいくつも見た。
長~い長~い滝だ!
写真の真ん中にみえる白いすじが滝。
広河原で甲府駅行きのバスに乗り換えるためベンチに座った。
おー!目の前に北岳がみえた!(真ん中の山)
夕方5時過ぎに甲府駅に着く。
4日間、着たきりすずめで風呂にも入ってない。
事前に調べてあった駅近くの銭湯「喜久の湯温泉」に行くことにする。
駅からの陸橋から並み抜けて大きな山がみえる。
富士山だー!!
(道左側の電柱のそば)
地域の人たちでにぎわっていた。
下駄箱、ケロヨンの風呂桶、木製ロッカー、板のカギ、竹製脱衣かごなど懐かしいものばかり。
創業87年だそうだ。
源泉もあり、ゆっくりと疲れをとった。
いい湯だ!
今回の山登りは北沢峠のテント場を拠点に二つの山を登った。
テントや寝袋など大きい荷物は置いて、軽身で登ることができるのが魅力だが、
私はやっぱり山々を縦走する方がいいな。
森林限界を超えると空気がカラッと変わる気がする。
私はその時の感じがたまらなく好き!
来年はどこの山を縦走しようかな?!
私の夏休みはこれにておしまい。
Posted by えころん at 22:32│Comments(0)
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