会いに行ったよ 2

えころん

2008年11月04日 20:27




あの大きなオキナワウラジロガシの近くにあるグムイ(滝つぼ)です。
この日は水量が少な目だったので、迂回をしなくても川の中を歩くことができました。
お尻までは濡れたけどね。

初めてここに来たのは子どもが小学生の頃だから14年ぐらい前になるかな。
知り合いのGさんが案内してくれました。
沢を歩いたことは覚えていませんが、このグムイの岩の上でお弁当を食べたことだけは覚えています。
Gさんがワインとフランスパンを持ってきていたのがとても印象に残っていますから。

それから6年ぐらいしてからでしょうか。
友達のSさんに誘われて沢仲間でこの沢を何度か歩きました。

ある日のこと
下流から上流に向けてあるいているとき、だんだん雨が降り始め、
グムイの上に来た時には、水量が多くなり、流れも速くなりました。
Sさんはロープを岸から岸へ張ってくれました。
私たちは、そのロープを伝って横切ったのですが、最後を歩いていた私のとき、水量がぐぐぐーと多くなりました。
踏ん張りながら、流れそうになりながらも渡ったことを覚えています。

沖縄では紅葉はほとんどないのですが、樹によって葉っぱが落ちる時があります。
ある日、岩に座っていると、風がサーと吹いて、高~い樹から木の葉がいっせいに舞い降りました。
それは、映画のシーンのようでした。

若い人たちと来た時には、彼らは岩の上から飛び込んでいました。
からだじゅうで水と遊んでいました。

上流で工事が始まり、グムイが濁ってしまっていたこともありました。
1ヵ月後に訪ねた時には、水の底に泥がたまっていましたが、水面はきれいでした。
テナガエビも生きていました。
こういうことが何度もありました。

昨年の12月から今年の1月にかけて、たくさんのどんぐりが落ちていました。
シイの実は小さいけれど皮をとって口に入れると甘みのない栗のようでした。
カシの実は大きいどんぐりで、渋くて食べられませんでしたが、誰かが食べた後がありました。
イノシシに違いありません。

泳げない私は、浮き袋やライフジャケット持参でプカプカしていました。
森の中からみえる空は高かったです。
素足の指をテナガエビがつついて、くすぐったかったな~

このあたりの樹もみーんな伐られてしまいます。
今までなかった、ビニール紐が樹から樹へと結んでありました。
森の中をビニール紐で区切っています。
何のしるしかわかりませんが、伐られていくのがもうすぐだと知らせているようです。

しかし、実感がわきません。
あの大きなカシノキや様々な植物、生きものがすんでいる目の前の豊かな自然がなくなるなんで考えられません。

今年になって、何人もの友人をここへ案内しました。
そして、遊びまくりました。
このグムイのこと、からだじゅうで記憶しました。

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